データ科学の普遍化と先端化に向けて
総長特命教授・副理事(AI・データ戦略担当)
データ科学国際共同大学院プログラム長
中尾 光之
情報化の進歩は驚くべき速度で進み,情報処理技術の革新は世界をどんどん変化させています。遺伝子解析や遺伝子組み換え技術は医療や生命科学を推し進めて人間の寿命まで変化させています。また,一般市民がスマートフォンなどの高度な情報媒体を持ってツイッターやインスタグラムでデータを発信してインターネット上に「人間の知恵と意思」のデータを構築し,さらに世の中のいたるところでセンサーデータが収取されています。
このような巨大なデータを利活用する基盤となるデータ科学は,人工知能に代表されるように,人類の未来に新しい局面を与えると予想されています。
データ科学の最先端人材を育成することは東北大学にとっても,また日本,さらに世界にとっても急務であり,またそのような人材は国内にとどまらず,世界的な人的ネットワークを持つ国際人材であり,産業界,学界に広く視野を持つ学際的人材でないといけません。
GPDSは,このような人材を育成する目的で,学内の部局を横断し,海外派遣や実践的教育など,学際性,国際性を重視し,日本の未来の産業や学術を主導する人材育成を行います。
経済的に学生を支援し,生活の心配なく学べる,また国際的・学際的なネットワークに常に触れることができる環境は,学生にとって素晴らしいものであると確信しております。
学生諸君におかれましては,是非積極性を持ってチャレンジし,このプログラムを有効に活用していただきたいと存じます。また,東北大学全体のためのプログラムですので,ぜひ皆様のご支援・ご指導をお願い申し上げます。