学問領域の枠を越えた総合的データ科学教育プログラム
急速に情報化が進む現代社会において、蓄積するデータを利用し問題解決につなげる能力があらゆる局面で必要とされています。東北大学データ科学国際共同大学院(GP-DS)は、このような情報活用能力を備えた人材の育成を目的に創設されました。データ科学の分野では、数理や計算科学などの技術的基盤に加え、多様な問題の本質を捉え、情報を収集し、必要な情報を抽出するなどの複合的な技能も不可欠です。GP-DSは総合力を持つデータ科学人材の育成のため、東北大学内の複数の研究科・研究所が、学問領域の垣根を越えて有機的に連携したプログラムであり、各分野の世界トップクラスの研究者たちが教育に携わっています。
国際性・リーダーシップを兼ね備えた人材の育成
GP-DSが育成を目指す人材は世界を牽引するリーダーシップ・国際性を兼ね備えた人材です。多くの講義・実習は英語で行われ、さらに在籍する学生には半年以上国外の提携大学において共同研究する機会を提供しています。また、カリキュラムには他の学生とチームを組んでの問題解決学習(Project-Based Learning)が多く盛り込まれ、協働して諸課題の解決に取り組む力を身につけることができます。
カリキュラム概要
GP-DSのカリキュラムは原則的に博士前期課程2年次から始まります。前期課程では、膨大なデータを扱うために必要な基礎知識・技術を学び、博士後期課程ではより実践的な問題解決学習や国外提携大学での共同研究を行うこととなります。最終年度には東北大学および国外提携大学の両指導教員のもと、学位研究をまとめます。
GP-DSでは提携大学の学生も受け入れています。提携大学GP-DSの学生の拠点はそれぞれの所属大学ですが、カリキュラム中の問題解決学習では東北大学の授業とオンラインで連携し、双方の学生が共同で課題に臨みます。